電気工事士が教える!配線工事の正しいチェック方法と注意点

皆さん、こんにちは!四国全域で電気工事を手掛ける村上電気工業所です。今回は、電気工事の中でも重要な「配線工事」に焦点を当てて、その正しい配線チェックの方法や手順について詳しく解説します。電気工事に興味のある方はぜひご覧ください!


配線チェックの重要性


配線工事を終えたら、正しく配線が行われているかを確認する配線チェックが欠かせません。配線チェックは電気を安全に使うために非常に重要です。チェックを怠ると、以下のリスクが高まります。


感電や火災事故の原因

配線が間違っていると、大きな電流が一度に流れる短絡(ショート)が発生し、感電や火災などの事故が起こる可能性があります。正しい配線が行われていればブレーカーが作動して回路を遮断しますが、施工ミスがあると電流が流れ続けて事故が発生することがあります。


重要な系統のブレーカーが落ちる

ショートが発生すると、ブレーカーが作動して電気が止まりますが、重要な電気系統のブレーカーまで落ちてしまうと問題です。エレベーターやデータを管理するパソコン、休憩室の冷凍庫や冷蔵庫などが使用できなくなる可能性があります。


電気が流れるルール


電気が流れるには、「往き」と「還り」の2本以上の線が必要です。電気は常に一方向に流れており、発着点が同じになるように配線することで初めて電気がつながる「導通」の状態になります。電気を押し出す圧力を電圧(ボルト)といい、電気を通す物質に電圧がかかると電子が動き、これが電気の流れる仕組みです。


配電方式によって、単相2線式、単相3線式、三相3線式の3種類に分かれます。オフィスや公共施設では、電線を3本使用する単相3線式や三相3線式が主に使われています。


配線チェックの方法


配線が正しく行われているかをチェックするには、テスターを使って導通を確かめる必要があります。以下の手順でチェックしていきましょう。


① 無電圧状態にする

配線チェックでは、回路内を無電圧(停電)状態にしておく必要があります。チェックする回路のブレーカーを必ず落としてから実施しましょう。


② 負荷側を短絡させる

無電圧状態にしたら、電気回路をつなげるために負荷側を短絡(ショート)させます。負荷を接続する前に配線をくっつけるか、もしくはジャンパー線を使ってショートさせるのが簡単です。


③ テスターで導通チェックをする

導通チェック機能がついたテスターを使いましょう。テスターには、赤(+)と黒(-)のリード棒がついており、導通をチェックしたい地点に2か所当てます。導通していると音が鳴り、鳴らない場合は配線が間違っています。抵抗モードにセットし、最小の測定値を選ぶ方法もあります。抵抗値がゼロに近ければ導通しており、無限大マークが出たら導通していないことを示します。


配線工事のポイントや注意点


配線工事のミスを防ぎ、安全に正しく電気工事を施工するための重要なポイントを3つご紹介します。


現地をよく確認する

配線工事を始める前に、図面と現地の状況を照らし合わせて確認することが大切です。図面だけでは現地の状況が正確に把握できないことが多く、図面と実際の状況が異なる場合があります。これによって計画の変更や部材・工具の追加が必要になることもあります。


配線図をよく確認する

配線工事では、スイッチやコンセントなどの位置を示した配線図が必須です。ただし慣れてくると配線図を使わずに作業することもありますが、頭の中だけで考えて作業することは避けましょう。配線図と現場を照らし合わせながら作業を進めることが重要です。


スイッチやコンセントにきちんと接続されているか

電気配線の端に接続するスイッチやコンセントがしっかり接続されていないと、接触不良や漏電火災の原因になりかねません。毎回通電させる前に、確実に接続できているかを確認しましょう。


まとめ


電気工事の基本となる配線工事において、トラブルや事故を防ぐためには配線ミスを起こさないように十分注意することが大切です。これから電気工事の仕事に携わりたいと考えている方は、基本を忠実に守り、高品質な施工を実践する会社で働くことで、電気工事のスペシャリストとして成長できるでしょう。


電気は生活に欠かせないインフラであり、電気工事の仕事は活躍できる現場が多くあります。少子高齢化による人材不足やAIに取って代わられない点からも、電気工事の仕事は将来性があります。未経験からでもキャリアを築ける仕事なので、自分の可能性に挑戦したいと考える方には、電気工事士の仕事はぴったりです。


村上電気工業所では、未経験の方も歓迎しています。私たちと一緒に成長し、四国の未来を支えていきましょう。ご応募お待ちしております!